ミニチュアダックスフンドの鼻が腫れる|その原因は歯かもしれません

ミニチュアダックスフンドを飼われている飼い主様の中には、愛犬にこんな症状が出た経験のある方もいるのではないでしょうか?
「鼻周りが腫れている」
「くしゃみや鼻水も見られる」
「口も臭い気がする…」
一見、鼻周りが腫れていて、くしゃみが出ていると、鼻炎などの鼻の病気が関連しているように感じるかもしれません。
しかし、この症状の原因は歯が原因のことが非常に多いです。
今回はミニチュアダックスフンドの鼻が腫れている際になぜ歯が原因になることが多いのか、どんな治療をしたら良いかについて解説していきます。
ぜひ最後までお読みいただき、愛犬の歯の健康にお役立ていただけると幸いです。
歯と鼻がつながる病気|口腔鼻腔ろう
犬には口腔鼻腔ろうという病気があります。
犬は歯磨きを嫌がることが多く、歯周病になることが多いです。
歯周病では歯の周囲に存在する歯肉に細菌感染が発生します。
その細菌感染は歯の根本である歯根まで及び、炎症を引き起こします。
その末に、歯根のさらに根元にある骨が溶け、口と鼻が繋がってしまう病気が口腔鼻腔ろうです。
なぜ犬は口腔鼻腔ろうになりやすいのか
犬は口腔鼻腔ろうになりやすい口の構造をしています。
まず人間と比べると歯が体格に対して大きく、根本も深いです。
特に第4前臼歯と呼ばれる、最も大きい奥歯が骨に炎症を引き起こすことが多いです。
さらに口の位置と鼻の位置がとても近いことも口腔鼻腔ろうの原因になります。
歯で発生した炎症がすぐに鼻に波及しやすいですね。
以上のような理由から犬は口腔鼻腔ろうになりやすいと言われています。
ミニチュアダックスフンドは特に口腔鼻腔ろうが多い
ミニチュアダックスフンドはさまざまな理由から特に口腔鼻腔ろうが多いと言われています。
ミニチュアダックスフンドは鼻が細く長いです。
そのため、歯と鼻の位置が他の犬種と比べて近く、歯の炎症が鼻に波及しやすいです。
それ以外にもミニチュアダックスフンドは長寿犬であるという特徴があります。
そのため、歯周病が進行しやすいとも言えます。
ミニチュアダックスフンドで口腔鼻腔ろうに進行させないためには他の犬種よりも特別気をつけなければいけませんね。
口腔鼻腔ろうの治療

口腔鼻腔ろうの治療は、原因となっている歯を抜くことです。
口腔鼻腔ろうの原因となっている歯は第4前臼歯と呼ばれる、最も大きい奥歯です。
大きい奥歯を抜くためには、全身麻酔と歯を抜くための長い麻酔時間が必要になります。
全身麻酔はリスクを伴うため、大きな基礎疾患を持っていないことが大事です。
またできる限り麻酔をかけた治療を行わないために口腔鼻腔ろうを予防することが重要です。
口腔鼻腔ろうの予防方法
口腔鼻腔ろうを予防するためには
- 毎日の歯磨きをすること
- デンタルグッズを活用すること
- 定期的な歯科健診を受けること
が挙げられます。
毎日の歯磨き
犬の歯垢は3〜5日で歯石に変わり、歯周病を悪化させていきます。
毎日歯磨きを行い歯垢を除去していきましょう。
また毎日の歯磨きが難しい場合は、最低でも歯垢が歯石に変わる3日おきには歯磨きしましょう。
デンタルグッズを活用する
犬のデンタルグッズには
- デンタルジェル
- 歯磨きシート
- デンタルガム
などがあります。
あくまで歯磨きの補助となるものにはなりますが、歯ブラシでの歯磨きが難しい場合はデンタルグッズの活用も考えても良いでしょう。
定期的な歯科健診を受ける
定期的な歯科健診を受けることで口腔鼻腔ろうになる前の歯周病を早期発見することができます。
軽度な歯周病であれば歯を抜かずに、歯石を除去するスケーリングだけで状況を改善することができることもありますね。
また歯科健診を受けることで歯磨き指導を受けることもできます。
6〜12ヶ月に1回は歯科健診を受けるようにしましょう。
まとめ

ミニチュアダックスフンドは口腔鼻腔ろうという歯が原因で起こる病気を発症しやすいです。
予防は決して簡単なことではありませんが、飼い主様の協力のもと発症を最小限に止めることができます。
ぜひ今回の記事を参考にしていただき、愛犬の歯のケアにお役立ていただけると幸いです。
当院は歯科に力を入れている動物病院です。
愛犬の歯にお困りのことがあればいつでもご相談ください。

